あらすじ

津波から半年経とうとしていたプーケットは、すっかり観光地として復興していたのにも関わらず、日本人観光客だけが戻ってこない現象が発生していた。
ビーチボーイやお土産屋さんなど、多くの方に聞いてみると、口を揃えたように、日本人観光客は津波前の10パーセントほどになっているという。


お客さんナイ、お客さんナイ。少し、少し。10パーセント、10パーセント。

プーケット観光の中心地、パトンビーチでもっともにぎやかなバングラ通り。そこから路地に入ったところに日本人男性店員の店を見つける。この店は、彼のタイ人の妻の店。彼は普段働いているホテルに日本人観光客が来ないので、職場に出る日数を減らされた。今日はお休みということで、妻の店で仕事を手伝っている。


お店には津波の跡を残してある。津波はこの高さまで来たそうで、かなりの損害があった。

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